粗片化描画手法による色計算における高速化手法の提案

芸術学部 ゲーム学科准教授 今給黎 隆


GPU(グラフィックスチップ)の特性を最大限に活かすことによって、色の計算手法の高速化を行うことで、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)でのVR映像等でより臨場感のある映像を生みだしていきます。


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近年、コンシューマー向けのVRデバイスが色々と出ています。応じて、ゲームもたくさんリリースされてきました。ゲーム開発に関しては、なるべくリアルな映像、かっこいい映像を求めて日々研究が進められているのですが、CPUの微細化のペースよりも早く、ディスプレイの高解像度化が進んでいます。VRでは画面の更新頻度が低いとVR酔いと呼ばれる気持ち悪くなる現象が起きやすくなるので、より一層の色の計算の高速化が求められています。

本研究では、ユーザーが注目していない領域を粗く描画することで、色の計算速度を高速化する方法を研究しています。近年、GPUメーカーでもハードウェアサポートがされるようになってきましたが、それらの対応よりもはるかに大きな解像度変化をつけることができ、画像生成処理に無理を生じさせない仕組みから高速に色を計算することが可能になります。本研究により、VRゲームでは今までにできなかった計算を導入できるようになり、さらなる表現の向上が期待できます。