伝統的手法で抽出されたカルサミンの緑色金属光沢の呈色機構の科学的解明

芸術学部 映像学科准教授 矢島 仁
工学部 生命環境化学科教授 山田 勝実
工学部 生命環境化学科教授 平岡 一幸
工学部 生命環境化学科教授 高橋 圭子
工学部 生命環境化学科教授 大嶋 正人


日本古来の口紅として使われる、赤い色素カルサミンには、なぜ緑色の金属的光沢があるのか?。これを映像で解説する工学部と芸術学部の共同研究です。


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古来から、紅色素の不思議な特徴は知られており、有名なところではゲーテの色彩論(1810年)に「深紅色のスペイン産の紅おしろいの表面には完全に緑色の金属的光沢が見られる。」という意味の記述がみられ、また日本古来の口紅にも「笹色の紅」と呼ばれる厚く差す化粧法があります。

このように紅色素が緑色の光沢を持つという性質は古くから知られていながら、しかしその呈色機構は科学的に解明されていないのが現状です。

そこで我々は、日本古来の口紅をつくる手法で紅色素カルサミンを抽出し、各種の光学分析を行い、またカルサミンの分子構造の数値的解析から、この呈色機構を科学的に解明します。そしてその研究成果を学術論文だけではなく、分かり易い映像作品につくりあげて一般向けに発表するという研究です。

東京工芸大学には、科学者の集団である工学部と、それを映像で表現することのできる芸術学部とが共存しており、その人的並びに機器的環境を最大限に活用した本学ならではの研究手法です。

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